II · 時評
論争
ご祝儀の相場、デート代、結婚式の招待。誰でも当事者になる話ばかりで、そして毎年同じところで揉めています。参加者が愚かだからではなく、支えを失った規範が更新されないまま残っているからです。
4本
- ご祝儀3万円がきついのは、ケチだからではない — 保険が片道になった いとこの結婚式に3万円。正直きついし、そう思う自分が嫌になる。でもその感覚は正確です。ご祝儀は全員が結婚する時代の相互扶助で、いま男性の28.3%は50歳まで結婚しません。
- 告白のタイミングに正解がないのは、儀式のほうが古いから 「いつ告白すべきか」を何万人が検索しても答えが出ないのは、問いが間違っているからです。告白は関係を外部に承認させる時代の儀式で、市場ではリスクを一点に集める装置になっています。
- なぜ同じ論争が毎年燃えるのか — 決着しない問いの立て方 デート代、専業主婦、若さ。同じ論争が何年も繰り返されるのは参加者が愚かだからではありません。決着のつかない形で問いが立てられていて、その形が拡散に有利だからです。
- デート代論争が終わらない理由 — 規範だけが残って規則が消えた 奢るべきか割り勘か。この論争が毎年燃えるのは、どちらかが間違っているからではありません。旧制度の規範だけが残り、それを支えていた条件が消えたまま規則が更新されていないからです。