ひとり飲みの入り方 — 店の種類ごとの居心地と、会話を求められない席

ひとり飲みは「勇気を出して入る」ものだと思われがちですが、実態は業態選びです。

一人客が前提の店に入れば何も起きません。団体前提の店に一人で入ると、席も対応も詰められます。どちらを選んだかの差であって、あなたの気の強さの差ではありません。

業態ごとの実際

4つあります。居心地・予算・話しかけられる確率が全部違います。

業態一人客の多さ予算話しかけられる確率
立ち飲み最も多い1,500〜2,500円低〜中
カウンター居酒屋多い3,000〜4,500円高い
チェーン居酒屋2,500〜4,000円最も低い
バー多い3,000〜6,000円中〜高

立ち飲み — 初回に一番向いている

滞在時間が短いことが前提の業態なので、一人で入って30分で出ることが何も失礼になりません。これが効きます。「長居しなければいけない」というプレッシャーが存在しないからです。

会計も明快で、お通しがない店が多く、総額が読めます。

カウンター居酒屋 — 会話が価値に含まれる

料理の質は上がります。ただし個人経営のカウンターは会話が商品の一部なので、話しかけられる確率は高い。それが目的なら最良ですが、静かに飲みたい日には向きません。

チェーン居酒屋 — 話しかけられたくない日はここ

味と雰囲気は期待できませんが、誰にも干渉されないことは確実です。「今日は一人で静かに飲みたいだけ」という日の選択肢として合理的です。

バー — 一人が標準

そもそもバーは一人客が標準の業態です。ただしチャージがあり、注文の作法があり、初回のハードルは立ち飲みより上です。

会話を求められない座り方

原則は3つです。

入口側ではなく端に座る。 入口近くは人の出入りの動線で、店員とも目が合いやすい。

カウンターの角を選ぶ。 隣が片側だけになります。

手元に何か出しておく。 スマホでも本でも構いません。「話す用意がない」という合図として機能します。逆に話したい日は何も出さない。これで大体制御できます。

時間帯

行くべき: 17〜18時台、または21時以降。 避けるべき: 18〜20時(団体客の時間)。

理由は一人焼肉と同じで、席の選択権です。混雑時に一人で入ると、詰められる位置に座ることになります。

頼み方

一人だと量の調整が効くので、むしろ楽です。

最初にドリンクと一品。飲み切ってから次を判断する。これだけです。まとめて頼まないのは焼肉と同じで、一人だとテーブルの面積も自分の胃も限られています。

そして帰りたくなったら帰っていい。一人飲みの最大の利点はこれです。誰の分の会計も待たなくていいし、二次会の相談も発生しません。

お通しについて

総額が読めなくなる主因はこれです。店によって300〜800円程度、断れる店と断れない店があります。

原則としてお通しは席料に近い扱いなので、断れない店のほうが多いと思っておくのが安全です。総額を確定させたいなら、お通しのない立ち飲みかチェーンを選ぶのが確実です。

なぜこれを書いているか

ひとり飲みができると、予定が誰かの都合に縛られなくなります。

飲みに行きたい日に、誰かの空きを確認して、日程を合わせて、店を決めて、当日ドタキャンされる。この一連が全部消える。それだけの話ですが、実際にやってみると効きます。

恋愛に疲れているときに真っ先に消耗しているのは、たいてい自分の予定の主導権です。

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よくある質問

ひとり飲みで一番入りやすい店はどこですか?
立ち飲み屋です。滞在時間が短いことが前提の業態なので、一人客が最も多く、長居しないことが失礼になりません。1,500〜2,500円程度で切り上げられるのも初回には向いています。
店員や隣の客に話しかけられるのが苦手です。
チェーンの居酒屋か立ち飲みを選んでください。個人経営のカウンターは会話が価値の一部なので、話しかけられる確率が高くなります。席では入口側ではなく端を選び、スマホか本を出しておくと「話す用意がない」ことが伝わります。
ひとり飲みの予算はどれくらいですか?
立ち飲みで1,500〜2,500円、カウンター居酒屋で3,000〜4,500円、バーで3,000〜6,000円が目安です。一人だとコースや大皿が不要なので、複数人で行くより単価は下がります。
何時に行くのがいいですか?
17〜18時台か、21時以降です。18〜20時は団体客の時間帯で、一人客はカウンターの詰められる位置に案内されがちです。早い時間なら席を選べて、店員にも余裕があります。
お通しは断れますか?
店によります。明示している店では断れますが、原則としてお通しは席料に近い扱いなので、断れない店のほうが多いです。総額を読みたい場合は、お通しのない立ち飲みやチェーンを選ぶのが確実です。